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| Subject | 외국인노동자 자녀 특별학급보고(일본어 판) |
Sunday, 07.01.07 ( 1420hit ) |
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特別報告
外国人労働者の子どもたちの特別学級
安山（アンサン）・ウォニル初等学校 ソン・ソヨン
安山（アンサン）・ウォニル初等学校のソン・ソヨンです。今日は簡単なレジメをお渡ししました。今度１０月に公開授業があるので、今回は簡単なレジメですが、来年は多くの資料をお渡しできます。
２００６年から韓国の施策で、二つのクラスが新設されました。（京畿道の安山及びシフンに開設）４～５年前から安山では、労働者の子が入学していました。その頃の子どもは、外国人登録証を持っている学生でした。今年開設したのは、今までと異なり、外国人登録証を持たない不法滞在者の子どものクラスです。
７から１８歳までの就学年齢の子どものうち、１万７０００人を越える外国人の子どもが韓国にいます。そのうち７０００人以上の子どもは韓国人学校に在籍しています。また、１５００人以上は父親が韓国人なので、韓国人学校に就学しています。８０００人以上の子どもはどこにいるのでしょう。この子どもたちは、親が働きに出て、家に放置されているのです。パソコンをいじったり、同じ国の子どもが集まって安山の街をぶらぶらしたりしています。子どもたちの親はお金を稼ぐために来ているため、教育に熱心ではありません。外国人労働者の子どもたちが多くいる安山やシフン（始興）地域ではその問題をどうするかが大きな課題になっています。安山やシフンは外国人労働者に工場の労働力を頼っているので、外国人がいなければ成り立たないために、外国人の子どもたちに対する教育が必要になります。そのような事情の中で、子どもたちを集めて、韓国語などを教えるのが、特別学級の目的です。学校に通っていない８０００人以上の子どもは、韓国人の学生に被害を与えているという現状もあります。
特別学級の教育について、簡単に説明した後、質問を受けます。
外国人の子どもは二つに分けられます。お父さんが外国人登録証を持っていない不法滞在者かどうかということです。私のクラスは不法滞在者の子どもを扱っています。帰国子女のクラスは、１クラス２０人以上ですが、このクラスは、色々な国籍の子が集まっているので１５人以下になっています。現在は、スリランカ人が１人、インド人が１人、タイ人が２人、モンゴル人が４人の８人です。９月から日本人の子どもが３人入学します。中国人の子どもは一般のクラスに入っています。
８人のうち６％の子どもが不法滞在の子どもで、５０％の子どもが小学校の学齢を越えています。学齢をこえた子が中学に入学することを怖れ、小学校ならと入学を決めました。怖がっているのは、韓国語ができないこと、親が外国人のため、韓国の文化が分からないこと、中学、高校に入学するといじめられるかもしれないということです。それで小学校５年生として１４歳の子どもが在籍しています。
特別学級の運営はオリエンテーションと韓国語の子音母音の基礎から始まります。国家の要求として、労働者の子どもたちの教育に要求されていることは、生活適応の課程と言語適応の課程、教科の課程です。生活適応の課程として、道徳・社会を週１時間行っています。言語適応の過程は、話す・聞く・読む・書くことを行っていますが、希望者には英語も教えています。教科課程は数学などです。
１学期の学習の中で、文化の課程も必要だと思い、言語適応の課程の中に文化の課程を入れて、月火は言語課程、水木は文化体験、金土はその感想を書いたり、その時使った言語を学んだりするようにしました。みなさんが考える文化とは、韓国の文化と思うかも知れませんが、タイの子どもは韓国の文化、韓国の子どもはタイの文化を学ぶ。モンゴルの料理を作るときは、モンゴルの子どもは韓国料理、韓国の子どもはモンゴル料理を学びます。お互いの文化を学んでいるのです。ユニセフのプログラムに参加することもあり、その中でもお互いの文化を学んでいます。韓国語をもっと勉強したい子は放課後にまた勉強をします。絵を描きたいとか、サッカーをやりたい子は、地域のボランティアが教えます。
質疑応答
Ｑ 子どもたちが文化を学ぶ中でのショックの例を教えてください。
Ａ 色々なことがあったのですが、教える私のショック体験があります。
最初は「かわいそう、かわいそう」で、配慮しようとしていましたが、それは韓国人だけの考えでした。先
生から見ると感謝するべきことですが、子どもたちからすると必ずしも感謝ではない。礼儀正しくない学生に、
「お金を出しているのになぜ。」という考えが最初はありました。やがて、この子も、韓国人の子と同じだと気
付き、同じように扱うことにしました。
外国人労働者の子どもたちのトラブルが大きくなる原因を考えてみると、家で放置されていることが大きい
のです。「どうせ、国に帰るから。」という意識や、親がお金を稼ぐために来ているという意識から、子どもが
悪いことをしても叱らない。そいうことが重なって、韓国の子に悪いことをします。
先生たちは韓国人の子より親切にしすぎていました。私のクラスの１４歳の子が、私の胸ぐらをつかんだことがありました。本人は軽いいたずらのつもりだったようですが、私にとってはショックで、２時間ぐらい話もできませんでした。
その前にも、韓国の子を殴ったりしていました。最初は、暴力があっても、かわいそうな子だからこのようなことが起きるので「いいよ、いいよ。」と言っていました。しかし、それ以上はだめだと思い、親を呼んで話し合いました。それで、規則を覚えさせ、外国人の子どもも、韓国人の子どもも規則を守らせるようにさせました。
外国人の子どもが入学する前に、まず、韓国人の子どもたちに簡単な教育を行いました。問題があるのは、韓国人の親が外国人の子どもたちに対して持っている感情が原因になっています。韓国人の子がスリランカやインドの子に「肌が黒い」と言っていじめ、スリランカ、インドの子どもが泣きました。それは、子どもの問題ではなく、親がそのように考えているのです。いじめた子に注意をしたら、「顔が黒いから黒いと言って何が悪いのか。」と、言いました。親の固定観念を変えるのは難しいことです。
私のクラスは、スリランカ、インドなど他民族で構成されています。最初、モンゴル人が一人の時はよかったのですが、モンゴル人が４人になると、休み時間やお昼の時間、放課後にモンゴル人が集まり、モンゴル人だけで勉強をさせろと行ったり、おいしものをモンゴル人だけで食べたりしました。モンゴル人の子がけんかの原因を作っても、間違っているのは他の民族の子だと言います。インドの子は英語ができるので、正確な状況を私に教えてくれる事もあります。しかし、４０％位はその子の感情も入るので、よく分からない事もあります。そのようなことが大変です。
モンゴル人は中国人や日本人が好きではありません。それで、中国人の子どもは分けて勉強をしています。中国の子どもは３年生でモンゴルの子どもは５年生です。それでいじめることを心配し分けています。９月から日本人の子どもが３人入るので、どうすればいいのか心配しています。モンゴルの子は中国の子より日本の子の方がもっと嫌いなのです。
モンゴルの子とタイの子がいっしょにスリランカの子どもに、「黒い、黒い。」と言ったりします。注意をすると、「私たちは韓国の子と同じ顔で、同じ事をするけど、何が悪いのですか。」と、言います。モンゴル人は韓国人と似ているから、東南アジアの子に対する差別になります。韓国人の悪さのまねをするので、モンゴル人の前に韓国人の子がどうすればいいのか考えています。
善元先生にも話したのですが、子どもたちに夢がない。韓国語を理解していない一方、自分の国の言葉も勉強する時間が少ないので、親が母国語を話すから話すことはできても、書いたり読んだりすることができない。母国語も不安定で韓国語も不安定です。それで、自分の国に住むにしても、韓国に住むにしても夢がないのです。
それで、改善プログラムを考えました。ボランティアを呼ぶとき、それぞれの国の文化を専門に研究している人や多言語を学んでいる人を呼ぶようにしました。タイのロボットを研究している博士を呼びました。すると、韓国の子どもは、「タイなのにロボットを作るのか。」と驚き、タイの子は、「タイにも偉い人がいる。自分たちもがんばろう。」と、自分の国を自慢できる気持ちになりました。
クラスの話し合いでいつも話しているのですが、交流の中で韓国人の意識を変えることも考えたい。「適応させる」のではなく、「お互い適応しよう」と呼びかけています。
Ｑ 大学院でニューカマーの研究をしている石田千晃です。
日本でも同じように、外国から来る子どもたちのことが大きな問題になっていて、今日は勉強になりました。
二つ質問があります。
ボランティアの話がありました。私の住んでいる埼玉県では、８０～９０のボランティアが活動しています。外国から来た子どもたちに、ボランティアを有効に活用しています。このような支援者は、主に主婦や学生なのですが、韓国では、どのような人が支援者となっていますか。
Ａ 同じです。主婦や学生が多いです。
Ｑ ボランティアと学校と行政が連携して、進学に対するガイダンスを行うことがありますが、韓国ではそのようなプロジェクトはありますか。
Ａ 不法労働者の子どものクラスは初めてなので、私がこのようなことをやってほしいと要求して、初めて実現します。午後の時間にマンツーマンでガイダンスを行うこともあります。
Ｑ 日本では、ボランティアの人が母国語通訳として入ることがありますが、子どもが自分の国を恥じてしまい、通訳ができなくなることがあります。韓国ではいかがでしょうか。
Ａ ボランティアの人たちには、韓国語を教えてもらっています。母国語は家でやっています。時には、トラブルがあったとき、ボランティアを呼んで、母国語で通訳してもらうことがあります。ところが通訳は、トラブルの中で過激な言葉があっても、言葉をマイルドにしてしまうので、うまく伝わらないことがある。例えば、先ほど話した胸ぐらをつかまれた時も、ボランティアを呼びましたが、自分の国の子が、他国の先生にそのようなことをしたことを恥じてしまい、自分の国の子をかばってしまうので、うまく伝わりません。
Ｑ 日本でも同じ状況があります。私が思うには、グローバリゼーションは世界共通でしょう。日本と韓国の違いを言えば、日本は外国から来た家族が定住化しているという状況があります。その中で、家族のコミュニケーションが破壊されています。この１５年間で問題は、日本語が話せる子どもと日本語が話せない親の問題が起きる。家族の摩擦が起きる中で、子どもは自分の親を、日本語が話せないために恥ずかしいと思うようになり、親を馬鹿にするようになります。最後には友だちの前で親を隠そうとするようになります。親子の文化の継承や親の言葉をどう伝えるのかがこれからの大きな課題だと、私たちは考えています。グローバリゼーションの影の部分が子どもたちに行き、子どもたちが同化する中で、自分のアイデンティティ－を失っている状況があります。ありがとうございました。
Ａ うちのクラスにはスリランカの子がいます。この子は韓国で生まれ、韓国語は話せますが、スリランカ語は話せません。運動会などで家族を呼ぶようにしています。その時は警察にはつかまえないようにあらかじめ話をして行事に呼びます。ところが子どもが親を隠す。「自分の親が黒いから嫌だ」。これが一番の問題です。
Ｑ 井草です。感想を述べさせてください。日本でも同じ問題があります。ソン先生はこの問題に対してパイオニアであるのに、運営の仕方が理にかなっていてすごく驚きました。日本の場合、試行錯誤を重ねながらここまで来ました。あとでまた話しましょう。ありがとうございました。
Ａ ありがとうございました。
司会 今年、彼女の学校の校門の前で、親が捕まったことがありました。この親は不法滞在者でした。警察は不法滞在者の子どもが学校に通っていることを知っていて、わざわざ校門の前で捕まえたのです。韓国の中で大きな問題になっている外国人の子どもたちの教育を考えているのがソン先生です。９月になって日本人の子が入ってきたらどうしようという話もありました。また、来年の発表を期待しています。
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